皆さん、こんにちは!
今回は「Noと言えなかった私」に触れながら、言われたことを断れない人の特徴や断ることで広がる世界観について解説します。
ぜひ、お気に入りの1冊にしてくださいね。
上司や同僚、友人や家族から言われたことを中々断れないといった悩みはお持ちですか?
「嫌です」「私にはできません」といった返答は勇気が必要ですよね。
ただ、断る勇気を身につけることで、これまで見たことのない世界を見ることができます。
断ることに苦手意識を持っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
言われたことを断れない人の特徴
言われたことを断れない人の特徴に、親切・優しい・好印象などが挙げられます。
「困っている人がいたら助けてあげたい」「嫌われたくないから手伝おう」などの心理が先行する傾向にあります。
また、言われたことを断れない人は以下の行動をとりがちです。
- 人の仕事を肩代わりする
- 乗り気でない飲み会に参加する
- 友人や家族の運転手をする
- 町内会の会長や会社でやりたくもないポジションに就かされる
- 好きではない人と付き合う
何かと頼まれたり、誘われたりすると断れないのが特徴的。
「本当は断りたいのに断れない…」と、思ってしまうと心身共に疲弊してしまいます。
では、なぜ人は言われたことを断れなくなってしまうのでしょうか?
断れない人の心理5選
断れない人の特徴と合わせ、心理面で考えていきます。
人が言われたことを断れなくなる理由には、以下の心理が関わっている可能性があるのです。
- 依存していたい
- 責任を負いたくない
- 人に嫌われたくない
- 自己肯定感が低い
- 人になかなか頼ることができない
依存していたい
「Noと言えなかった私」でも触れられていますが、依存体質であり支配されていることが理由のひとつに挙げられます。
仕事のメールを送信し、相手からの返信がなかなか来なかったら気になってしまったり、家族の機嫌を取るために良くしようと無理をして笑顔を振舞ったりする行動が依存体質の特徴です。
依存体質となってしまえば、自分の幸せを後回しにし誰かの人生に尽くすこととなってしまいます。
立派な社会人として自己判断ができるのであれば、依存する必要はそこまで考えなくても良いでしょう。
責任を負いたくない
言われたとおりに動いたり、誰かの指示に任せたりすると自分が責任を負う必要がないためラクな人生を歩めます。
人に合わせておけば、何か問題が発生したときに言った人の責任にすることができるからです。
「数値改善のために、上司の指示通りやったら平行線なんだよね(笑)」「パートナーが私の手伝いをしないんだよね…」と出てくる愚痴は、自分にも問題がある可能性があります。
上司の指示に問題があるのであれば意見をだしたり、パートナーが手伝いをしないのであればお願いをしたりと積極的に物事を自分から発信する必要があります。
これらが難しいと感じる人は、小さなことでも良いので自分から積極的に物事を発信する練習をおすすめします。
今ではSNSで自分から情報発信ができる時代。
話す人が周りにいないのであればSNSの活用も良さそうですね。
人に嫌われたくない
そもそも人に嫌われたくないと心から思っている人は、人の意見や頼みごとを断ることが難しいです。
「これを断ったら嫌な印象を与えそう」「この輪から省かれないように従っておこう」といった気持ちで断れなくなるのです。
これまでの経験において、間近でいじめを見ていたり、いじめられて孤立した経験がある人は特に感じるのではないでしょうか。
孤立はとっても怖いものです。
私自身も孤立した経験があります。
だからと言って、他人軸で生きてしまえば自分の夢や目標を失う原因となるのです。
あなたに夢や目標があるのであれば、人に嫌われたくないといったマインドを捨てることをおすすめします。
嫌われても逃げ場があるような環境をつくることも良いでしょう。
ぼっちの過去について詳しくはnoteから
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人や自分に自信がない人は、少しでも自分をよく見てもらおうとしがちです。
相手の意見や誘いを素直に受け入れれば「あなたって良い人じゃん!」となることを想定しているため。
これを続けてしまえば、結局自分の負担が増えるだけです。
好きでもない飲み会ややりたくもない仕事が増えれば、自身の心身が疲弊します。
自己肯定感が低い人は、自分磨きをすることをおすすめします。
少し朝早く起きて朝活をしたり、本業以外でお金を増やし生活に余裕を感じたりすれば自己肯定感が増すでしょう。
人になかなか頼ることができない
そもそも人にお願いをすることが難しい人は、人から頼まれたことを断れない傾向にあります。
自分が仕事ができる人にありがちな悩みですが、誰かに頼るより自分がやった方がラクであり簡単だからです。
また、責任感が強い人こそ「私がやる!」と最後までやり遂げてしまいます。
自分がそのようなマインドであれば、相手に与える負担を考えます。
心の優しさと仕事ができることも悩みのひとつですが、相手はそれほど負担に感じないかもしれません。
あなたの負担を少しでも軽減するために一度お願いをするのもひとつの手です。
断れない人のメリット
言われたことを断れない人は多くの悩みを持ちがちですが、ネガティブな感情を抱く必要はありません。
ひとつの自分の良さでもあるからです。
言われたことを断れない人のメリットは以下の通りです。
- 数多くの人から頼りにされる
- 数多くのタスクをこなすことで経験を積める
数多くの人から頼りにされる
「誰かを大切にしたい」「誰かの負担は私が引き受ける」と、責任感のある人は数多くの人々から頼りにされています。
頼りにされるからこそ物事を依頼されますし、誘われることもあるのです。
仕事ができない人が断らないとしても、不安で任せることはできませんよね。
仕事ができる人であり、信頼されていると捉えてもよいでしょう。
言われたことを断れない人のメリットであり、武器でもあることを認識してください。
数多くのタスクをこなすことで経験を積める
(画像引用:Disney公式HP)
人より多くの経験と知識が増えれば自分の知識にすることができます。
たとえば仕事を数多く任されたとしてます。
言われたことを断れない人は、「Yes」と言い仕事をこなします。
ただ、「数多くのタスクをどのように効率的に消化しようか」と考えれば仕事の効率性もグンと伸びるでしょう。
偏見や差別を背景に描かれているディズニー映画「ズートピア」で、うさぎの新米警察官ジュディ・ポップスも大量違反車両をどのように裁くかを最初は悩みました。
彼女同様に、目の前の大量タスクをどのように裁けば良いのかと効率性を考えれば、自分自身の成長につながるでしょう。
断れない人のデメリット
言われたことを断れない人の特徴や心理は、時には自分を苦しめてしまうことがあります。
言われたことを断れない人のデメリットは以下の通りです。
- 都合よく使われる
- 他人軸で生きることになる
都合よく使われる
この世界には社会不適合者のような悪い考えをもつ人がいるため、なんでもかんでも「Yes」と人の意見に流されてしまうと、都合よく使われてしまう可能性があります。
「あ、こいつなかなか使えそう」と悪い方向に使われてしまうと以下のようなケースに巻き込まれるかもしれません。
- 「お金を貸してくれ」と何度も頼まれなかなか返してもらえなくなる
- 「迎えに来てほしい」と、車保有の場合足に使われてしまう
- やらなくても良い仕事を大量に任される
- 何度も愚痴や人の批判を聞かされる
- 自分の時間を失い、やりたいことができなくなる
上記のようなケースでは、自分自身が負の流れをループしてしまいます。
ロボットでもおもちゃでもなく、立派な自己判断ができる社会人であることに自信を持って「No」と言えるようになりましょう。
他人軸で生きることになる
他人の人生を生きることを他人軸とよく表現されます。
また「Noと言えなかった私」でも触れられていますが、言われたことを断れない人はイネイブラーになっている可能性があります。
人生は一度しかありません。
本当は自分がやりたいこと、目標や夢があるのであれば他人軸で生きている暇はありません。
その目標や夢に向かって、自分だけの世界に入り込み追いかけましょう。
解説
イネイブラーとは
アルコール依存症を周りの人が許す行為を「イネイブリング」と言い、この行為を行う人を「イネイブラー」と呼ぶ。
例えば、父が皿を割ってしまっても母が片づけをしたり、他人の借金を肩代わりしたりする行為が挙げられる。
「世話焼き人」とも呼ばれる。
自分軸で生きると決め一歩前進する
他人軸で生きているのではなく、夢や目標に向かって生きる自分軸で生きると決心することが、言われたことを断る第一歩です。
自分を幸せにできるのは他でもなく自分。
夢や目標がないけど、言われたことを断れないことに悩んでいる人は環境を変えてみるのもひとつの手です。
激しいプレッシャーをかけてくる上司・先輩が職場にいて、自分の意見が全く通らない様であれば転職か部署異動を懇願する。
家族間で自分の居場所を失いがちな人であれば別居・出家する。
「Noと言えなかった私」の筆者も実際に夫と会話が上手くできない状態でしたが、思い切って自分の意見をぶつけて別居しようと言ったことで、その後の夫の行動が変わったと描かれています。
殻を破る第一歩は、自分自身の意見を相手にぶつけることです。
断ることで広がった私の世界観
ここまで言われたことを断れない人の特徴や心理面について触れてきましたが、私自身ももともとは断れない人でした。
ただ、物事に対ししっかり断った結果見える世界が変わりましたので、参考までに紹介します。
少しでも断れない人のこれからの後押しになれれば嬉しいです!
- 家庭で断る努力をした結果
- 友人・知人に断る努力をした結果
- 職場で断る努力をした結果
家庭で断る努力をした結果
私は妻と2人暮らしをしていて、性格も違うことから価値観が異なります。
一例を挙げると、妻がスマホをよくいじっていたこと。
私は在宅ワークのため妻の前で常時パソコンをカタカタしているのですが、休憩時にコミュニケーションを取りたいと思っています。
しかし、妻はスマホをいじりコミュニケーションが取れず不満げな私。
特に機嫌が悪いわけでもないので、私に興味がないのかと少々不満を抱いてしまいました。
ここで、自分の意見をぶつけてみました。
「スマホいじる時間長くない?俺と会話したくないの?」と、単刀直入に言ってみたところ「転職先を真剣に探していたところ」と返答があり彼女なりに忙しかったようです。
ここで意見を言わず黙ってストレスを溜めていたら、いつか私自身が爆発をして無駄に怒り彼女と良くない言い合いに繋がっていたことでしょう。
それからはお互い何かあれば意見を言い合い、ストレスを溜めれずに良い良い関係値で生活できています。
友人・知人に断る努力をした結果
学生の頃から付き合っている友人がいるのですが、彼とは会う時間が合いません。
夜遅くに遊びに行こうと、学生のノリで誘ってくることもあります。
何度も夜に誘われることにストレスを感じていたので、断ると同時に「夜誘わないでほしい、次の日に響くし妻が心配だ。」とメッセージを添えました。
「ノリが悪くなったな」と最初は悪口のようなものを言われましたが、それ以来夜に誘ってくることはなくなり土日の日中に会うようになりました。
職場で断る努力をした結果
真面目で責任感のある私は、職場で断ることが最難関でした。
「上司から評価されるため」「周りから数多くの仕事をこなしていると思われるため」と、誰かの目を気にしていたことが原因です。
その結果、店舗営業の仕事をしていた当時、ワンオペで働かされることが増え一日の仕事量がとんでもないことになっていました。
「これも昇進と周りから良く思われるため」と自分に言い聞かせて働きましたが、仕事量と人間関係のストレスに耐えきれず精神的に病んでしまいました。
この結果から自分自身に原因があるとわかり、その後から苦しい精神病を再発しない(自分を守る)ためにも自分の意見をしっかり職場で言う事にしています。
おわりに
今回は「Noと言えなかった私」に触れながら、言われたことを断れない人の特徴や断ることで広がる世界観について解説しました。
言われたことを断れない人には心が優しく、他人思いで責任感が強い傾向にありますが、無理をしすぎると他人軸で生きることとなります。
また、無理をしすぎると私のように心が壊れる原因となるかもしれません。
自分軸で生き、自分から積極的に意見言えるように努力してみてください。