「おはようございます!」と大きな声で挨拶をする小学生。
「気持ちのいい挨拶とは何だろう。」
ふとそんなことを考えた時に、一番最初に出てきた風景です。
子供たちの元気の良い挨拶からは、気分を明るくしてくれる不思議なパワーが感じられます。
そんな彼らの挨拶には「自分から積極的、笑顔ではっきりと伝える」という、シンプルだけど大切な要素が含まれています。
素敵な挨拶は人を笑顔にしてくれますが、そもそも挨拶の語源には、「お互いの心を開いて、近づいていく」という意味が含まれているのをご存じですか?
挨拶は、人とのコミュニケーションを促す大切なツールです。
今回は、そんな身近で大切な「挨拶」について解説します。
もくじ
挨拶の大切さがわかる5つの意味
挨拶の大切さは幼いころから沢山教わりますよね。
とはいえ、なぜそんなに大切なのかを考えたことはありますか?
「なんとなく大切なのは分かるけど、言葉に出すと難しい」
意外と曖昧にしたまま過ごしている人も多いのではないでしょうか。
ぼんやりしたままのイメージを持っている方は、挨拶の持つ意味について、ぜひ一緒に見直してみましょう。
挨拶の持つ意味を見直すことで改めて大切さを認識でき、挨拶の持つ新たな意味にも出会えることでしょう。
日ごろの挨拶にも変化が生まれ、自然と気持ちの良い挨拶ができるようになります。
承認欲求を満たす役割がある
「承認欲求」には「行動承認」と「存在承認」の2つの種類があると言われますが、挨拶が満たしてくれるのは、その人の存在を認める「存在承認」です。
「挨拶をされると嬉しい」というプラスの感情も、「挨拶を無視されるとモヤモヤする」というマイナスの感情も、まさに挨拶が自分の承認欲求に影響を与えている証拠です。
日々の挨拶には、自分と相手の存在を認め、心を穏やかにしてくれる大切な意味が含まれているのです。
人間関係のわだかまりを解消できる
わだかまりとは人間関係における不安やトラブルの事を示す表現です。
わだかまりを持ったままだと、モヤモヤが募り、人間関係の悪化にも繋がります。
とはいえ、モヤモヤをすぐに解消するのは難しいことです。
そのようなわだかまりを徐々に無くしていくための第一歩が挨拶です。
「喧嘩した後だとどう接していいか分からない...」こんな経験ありませんか?
まずは一言、挨拶をすることで、徐々に話しやすい空気感になっていきます。
少し勇気を振り絞って挨拶をすることで、前よりも良い関係性を築くことができることでしょう。
感謝の気持ちを伝えられる
「ありがとうございます」も素敵な挨拶です。些細なことでもきちんと言葉にして相手に伝えることで、自分も相手も温かい気持ちに包まれます。
普段使い慣れている「お疲れ様」や「お世話になります」にも、その後に「ありがとう」感謝の気持ちが含まれています。
何気ない日々の言葉でも、感謝の思いを込めて伝えることで、周りと素敵な関係を築いていけることでしょう。
第一印象で好印象を与えることができる
どんな場面でも第一印象は非常に重要です。最初に抱いた印象は人間の記憶に強く残ります。
その後の関係性を決めると言っても過言ではありません。
挨拶はあなたの第一印象を左右する、大切なコミュニケーションです。
仕事でもプライベートでも「丁寧に挨拶をしてくれて、とても感じの良い人だった」と好印象を与えることができれば相手とも仲良くなれますし、新たなチャンスが巡ってくるかもしれません。
最初の10秒で自分の未来が開けると考えると、気持ちのいい挨拶で、自分を印象づけることの大切さも感じられます。
話すきっかけになる
挨拶は、会話の糸口となり、相手との距離を縮めてくれるものです。
初対面の人に自分から声をかけることは少し勇気がいりますよね。
しかし、一言挨拶をすれば、お互いの緊張もほぐれ、話しやすい雰囲気を作ることができます。
また、普段は関わりの無い人でも、挨拶はその人と繋がりを持つきっかけにもなります。
初対面の人や仲良くなりたいと思っている人にこそ、是非積極的に挨拶をしましょう。
挨拶をきっかけにして、素敵なご縁が巡ってくるかもしれません。
気持ちのよい挨拶をするための3つのポイント!
「挨拶をすればなんでもいい」というわけではありません。
ご紹介したように、挨拶には大切な意味が沢山含まれており、人生を豊かにしてくれるコミュニケーションの一つです。
しかし、適当な挨拶をしてしまうと、逆に悪い印象を与えてしまい、挨拶の効果を台無しにしてしまいます。
せっかく挨拶をするなら、自分も相手も気持ちが良い挨拶をしたいものです。
相手が「素敵な人だな」と思うような気持ちの良い挨拶をするには3つの大切なポイントがあります。
これらを押さえて、気持ちの良い挨拶をマスターしましょう。
適度なボリュームで相手に伝える
挨拶をしても相手に聞こえていなければ、それは挨拶をしていないのと一緒です。
あたりまえのことですが、適度なボリュームで挨拶をしましょう。
少し静かな空間や緊張しているときなどは、声を出すのをためらう気持ちもあるでしょう。
しかし、挨拶をされて嫌な気持ちになる人は場面にもよりますが、ほぼいません。
相手にしっかりと伝わる大きさで挨拶することを意識してみてください。
声が大きすぎるのも迷惑になってしまうので調整が必要です。
関心を引くために相手の目を見る
「あなたに向けて挨拶をしています」ということを伝えるために、相手の目を見て挨拶をすることも大切です。
挨拶はできていても、そこまで意識できている人は少ないのではないでしょうか。
少し恥ずかしいかもしれませんが、目をそらして挨拶をすると「本当は自分には興味がないのかな」と思われてしまうかもしれません。
せっかくのチャンスが台無しです。
相手の目を見て関心を引き、自分の想いがしっかりと伝わる挨拶を心がけましょう。
自然な笑顔で軽く微笑む
気持ちの良い挨拶には笑顔が必要不可欠です。
せっかく挨拶をしたのに、不愛想なままでは相手を怖がらせてしまいます。
大げさな笑顔はいりません。家族や友達と話しているときのような自然な笑顔を意識してみましょう。
にこやかな笑顔で挨拶をすれば相手も自然と笑顔になってくれます。
挨拶の持つ力も、笑顔が加われば何倍にもなります。
ぜひ「ニコッ」と微笑みながら挨拶してみてください。
子どもに教えたい鈴木健二さんの名言
ここまで挨拶について様々な話題を述べてきましたが、最後に挨拶に関する名言を紹介します。
元NHK・アナウンサーの鈴木健二さんは挨拶の持つ意味について次のような言葉を残しています。
「挨拶の"挨"という字は、『開く』という意味であり、"拶"は『迫る』という意味だ。つまり挨拶というのは、『心を開いて相手に迫る』ことなのである」
アナウンサーとして大勢の人と関わり、挨拶を大切にしてきた鈴木さんの言葉には説得力があります。
挨拶は相手との心の距離を縮める大切な手段です。
この「挨拶」の漢字からは、相手との関係性を縮めるためには、自分から心を開いて積極的になることの大切さを学ぶことができます。
まとめ
挨拶の持つ意味や気持ちの良い挨拶の仕方について学んできましたが、いかがでしたか?
意外な意味を知れたり、普段の挨拶では意識できていなかった点に気づけたりと、新しい発見があったのではないでしょうか。
日常の何気ない言葉には、実は大切な意味が含まれています。
挨拶もその一つです。
それらの意味をきちんと理解したうえで行う挨拶は、今までの挨拶よりも、あなたの想いが相手に伝わる挨拶になるでしょう。
ぜひ、今日から挨拶の持つ力を意識して、自分なりの素敵な挨拶を心がけてみて下さい。