人間関係に疲れて、すべて投げ出したいと考えたことはありませんか?実際に人間関係をリセットするために転職や引越し、SNSアカウントを削除した経験がある人もいると思います。
このような考えを持っているあなたは、「人間関係リセット症候群」かもしれません。この記事では、「人間関係リセット症候群」とは何か、セルフ診断や原因、改善方法を紹介します。
もくじ
人間関係リセット症候群のセルフ診断チェック
人間関係リセット症候群について知る前に、セルフ診断してみましょう。
以下の質問に「はい」か「いいえ」で答えてください。
- 自分に自信が無い
- 表面上は仲良くできる
- 自分より相手を優先できる
- 本当の自分を出せない
- コミュニケーションが苦手
- 不安や悩みを抱え込みやすい
- 相談できる相手があまりいない
- 人と会う前に不安や緊張がある
- 人と会った後、疲れを感じる
- ネガティブ思考が強い
「はい」が3つ以上のあなたは、ストレスを抱えやすい性格ではありませんか?
ストレスを抱えやすい人は、強いストレスから逃れるために衝動的に人間関係をリセットしたくなります。
そのため、人間関係リセット症候群になりやすい可能性があります。
人間関係リセット症候群とは?一種の「現代病」
人間関係リセット症候群とは、言葉の通り人間関係をリセットしてしまいたくなる心理状態のことです。症候群とありますが、病気の名前ではないため病院で診断を受けるものではありません。
人間関係リセット症候群でよく見られる行動は、下記の3つが挙げられます。
- 転職
- 引越し
- SNSアカウントの削除、音信不通
現代はSNSを通じて簡単に人とのつながりを感じられる反面、そのつながりにストレスを感じてしまうことがあります。
反対に、SNSで居心地の良い関係を築いている人は学校や職場などの人間関係にストレスを感じる人も増えています。
24時間つながれる現代ならではの心理状態は、一種の現代病と言えるでしょう。
人間関係リセット症候群の原因ってなに?
人間関係リセット症候群は、セルフ診断で説明したようにストレスを抱えることが主な原因となります。
具体的なストレスの原因は何か考えてみましょう。
多くの人に共通するストレスの原因は、以下の3つが挙げられます。
- 人付き合いや人間関係
- 環境や状況の変化
- 過度なストレス
これらの要因が重なり合うことで、自分が対応できるキャパシティを超えてしまうと人間関係リセット症候群を引き起こすことがあります。
関係を消してしまいたい、捨ててしまいたいと思うストレスの原因を理解しましょう。
それが人間関係リセット症候群を改善する第一歩になります。
1. 人付き合いや人間関係
学校や会社、ご近所付き合いなど人間関係を切りたくても切れない環境がありますよね。
そこで嫌なことがあると、関わりたくないと感じるのは自然なことです。
トラブルだけではなく、相手に合わせるばかりで本当の自分を出せずにストレスをためている人も関係を切りたくなるでしょう。
しかし、衝動的に連絡を取れない状態にしてしまうと、相手に心配や迷惑をかけることになる可能性があります。
結果として自分が困る場合もありますので、一度冷静に考えてうまく距離を置く方法を考えたいものです。
2. 環境や状況の変化
少し前は環境や状況が変化したときは、メールなどで連絡をすることが一般的でした。
しかし、SNSでつながる現代は、個別に連絡をしない場合が増えています。
SNSは設定やサービスによりますが、不特定多数の人に見られますよね。
そのため、多くの人に見られることに不安や恥ずかしさを感じることから、報告をしない人が増えています。
また、環境や状況の変化を機に過去を忘れて新しい環境を楽しもうと考える人もいるのです。
人間関係をリセットすることはデメリットだけではありません。
過去をリセットしたいと考える人にとっては、環境の変化はチャンスといえます。
3.過度なストレス
学校や会社で大きなストレスを感じた時、すべて投げ出したくなる瞬間があるかもしれません。
しかし、現実はそのようにできないことが多いと思います。
ストレスを感じたとき、どのような方法で発散しますか?
動物や自然に癒される、旅行でリフレッシュする、暴飲暴食や衝動買いなど様々な方法がありますよね。
同様に、人間関係のリセットでストレス発散する人もいます。
特にストレスの原因がSNSの見すぎ、他人と比較する癖がある場合は原因の排除も同時にできてしまうのです。
一石二鳥に感じますが、同時に失う関係もあるためリスクが少ないストレス発散法を見つけることをおすすめします。
発達障害との関連性はあるの?
人間関係リセット症候群と発達障害に関連性があるのかを、発達障害の特徴に照らし合わせながら解説します。
発達障害の主な特徴は以下の通りです。
- 得意、不得意な分野に大きな差が見られる
- 人の体臭や声など、感覚過敏の人が少なくない
- 自分自身のこだわりが強い
発達障害の人にとって、人間関係に対する不得意があれば人間関係をリセットしたくなる人もいるでしょう。
他人との関係づくりや、コミュニケーション不足が特徴的な発達障害は、周りからの理解を得られないことが多いです。
しかし、他人には無い優れたスキルを持っていることがあり、その優れたスキルをどれだけ伸ばせるかで必要な人材になり得ることがあります。
ポイント
「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義されています。
(参考:厚生労働省ホームページより)
人間関係リセット症候群の改善方法
人間関係をリセットすることは、状況によっては環境が良くなることもあります。
しかし、話し合いや相談もせずに人間関係を衝動的にリセットしてしまう場合、このようなリスクがあります。
- 信頼を失う
- 人間関係のトラブルを解決する能力が低下する
- 孤独になる
そんなリスクを伴う心理状態を改善するために、原因となるストレスの対処法を考えてみましょう。
ここでは3つの改善方法を提案します。
- 相談できる親しい友人をつくる
- 不安ごとや、悩みは紙に書く
- 自分なりのストレス発散方法をみつける
- 【オンラインカウンセリング】専門家に相談してみる
全部試さなくても大丈夫です。
まずは1つ取り入れてみて、自分に適したストレスの対処法を見つけてみましょう。
そうすると自然に、人間関係リセット症候群の改善方法に繋がります。
1. 相談できる親しい友人をつくる
コミュニケーションが苦手な人やネガティブな人、自分を出すのが苦手な人は「作ろうと思って親しい友人をつくれたら苦労しない!」と思うかもしれません。
親しい友人を作るのは難しいと感じる人に質問です。
学校や職場などすぐに関係を切れない環境の中で仲良くなれる人を探していませんか?
現代はSNSで距離が離れていても繋がれる時代です。
おすすめは好きなものを共有できるコミュニティや、社会人サークルなどに参加すること。
学校や職場とは関係のない人とのつながりを作ると、相談できる友人を作りやすいです。
趣味や好きなことがあれば、ぜひ試してみてください。
2. 不安ごとや、悩みは紙に書く
人間関係リセット症候群になると、嫌な気持ちや悩みで頭がいっぱいになります。
そんな時は、嫌な気持ちや悩みを紙に書いてみることがおすすめです。
紙に書いて視覚化することで客観的に考えやすくなります。
客観的に考えることで解決方法に気づいたり、書き出すことでもやもやした気持ちが落ち着く効果もあります。
自分では解決できないことが原因のストレスの場合、紙に気持ちを書きなぐり、ぐしゃぐしゃに丸めて捨てることも有効なストレス発散方法です。
3. 自分なりのストレス発散法をみつける
ここまでストレス発散方法をいくつか紹介しましたが、適した方法は十人十色です。
発散ではなく解消、癒し、トキメキが合う人もいるでしょう。
さまざまな方法を試して自分に合ったストレス発散方法を見つけると、大きなストレスを感じた時に対処しやすくなります。
また、科学的に効果があるといわれているものに、下記の3つがあります。
- 瞑想はリラックス効果がある
- 筋トレはポジティブになる
- 日光浴は幸せホルモンが出てすっきりする
4. 【オンラインカウンセリング】専門家に相談してみる
一人で人間関係リセット症候群に対する悩みを抱えることは、とても苦しくストレスに繋がります。
相談できる友人がいなかったり、不安事の解消法やストレス発散法を試しても効果が見られない時は専門家に相談することをおすすめします。
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- かもみーる | 医師監修オンラインカウンセリング
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「かもみーる」では、24時間以内に悩みを専門家に相談することができます。
有資格者が在籍しているので、確かな知識を基に親身に話しを聞いてくれます。
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ストレスが溜まっている人におすすめの本を紹介!
ここからは「ストレスゼロの生き方」に触れながら心が軽くなる習慣を5つ紹介します。
ストレス解消法とストレスによる体調不良の症状についてフォーカスしていきます。
この本の著者であるテストステロンさんはTwitterフォロワー数100万人越えの知る人ぞ知る人物です。
彼は社長業もやりつつTwitterも運用し、多くの案件をこなす日々を送っていますがストレスはゼロとのこと。
日々仕事と人間関係の悩みに追われているような感覚があれば、ストレスがいっぱいなのでは?
なぜ彼はストレスがゼロなのか。
この本では、そんな彼が実践しているストレスゼロになる、心が軽くなる習慣が100個も紹介されています。
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ストレスによる身体への症状
ストレスとは、プレッシャーや圧力、人間関係の歪み、緊張など、大人へ成長するにつれて付いてくる厄介なものです。
総理府の調査によれば、全体の55%の国民が「精神的ストレスや疲労を感じることがある」と発表がありました。
その厄介のストレスは大きく分けて4つあります。
物理的ストレス・科学的ストレス・生物的ストレス・精神的ストレスです。
この4つのストレスのうち原因が最も多いものが、精神的ストレスといわれています。
1.精神的ストレス
・人間関係の問題(親子、夫婦、親族、職場の上司部下、同僚)
・友達関係、生徒と先生
・死別、別離
ストレスが身体に及ぶと、生活に支障がでるものが多いことがわかります。
自分の1度きりの人生、もっと楽しみたいですよね。
ストレスによる身体への症状がわかったところで、ストレスを乗り越える方法(ストレスゼロにする方法)を見ていきましょう。
嫌われたくないと思うのを、やめる
人間関係でのストレスが多いことは前述の通りです。
人間関係で悩む理由を考えたことがありますか?
それは「他人に嫌われないようにしている」ことです。
会う人の顔色を伺い、過剰に気を使ってストレスを貯める。
こんなことをしていては、ストレスがゼロになるどころか、ストレス100%になってしまいます。
「私は私、ベストを尽くして嫌われるのなら仕方がない」というマインドが必要です。
あなたの想像する「完璧なあの人」も、ひねくれ者には嫌われています。
生まれたばかりの赤ちゃんを嫌う人だっています。
したがって、全員に好かれようと思うのは時間の無駄であることを覚えておきましょう。
そして、他人と比べるのもやめましょう。
上を見ても、下を見ても、待っているのは不幸です。
自分より優秀な人を見ていれば劣等感を抱き、自分より下の人を見ていれば向上心が薄れます。
比べる相手は過去の自分自身。
さっきの自分、昨日の自分、半年前の自分、去年の自分。
成長している自分を実感しながら、前へ進みましょう!
他人に期待をするのを、やめる
人間関係や働き方でイライラするのは、他人に期待をしている可能性が高いです。
「後輩や、部下が自分のように動かない」「指示通りに行動できない」「失敗を繰り返す」など、このような繰り返しがストレスに繋がります。
「こうあるべき」「こう動くべき」このように考えているのは自分だけであると思っておきましょう。
期待をしすぎて、裏切られたときの苦しさは大きいものです。
ただ、誤解をしてほしくないのが、「人を信じるな」ということではありません。
「他人が自分の思い通りに動く」と思わないでほしいということです。
愚痴を、捨てる
あなたの周りで愚痴ばかり言う人はいませんか?
余談ですが、私の元職場では絶えず愚痴や噂があり、私も最初は一緒になって話をしていました。
「愚痴っていいですよ~、最も手軽なストレス解消法ですからね~」と、気持ちよく愚痴を言っていた自分に今は張り手をしたいくらいです。
結果、私の存在は愚痴を言いたいだけの人となり、「陰であの人私の事も言っているし、あなたのことも言っている」と広まっていき、孤立しました。
自分が悪いのですが、そんな時代を過ごし痛い目を見ましたので、「愚痴を、捨てる」これは声を大にして伝えたいです。
愚痴は広めるものではなく、そこでストップさせるものです。
一緒になって楽しんでいると私みたいに孤立します。
話を聞いてあげるのはOKです。
そこで、どう会話を変えるかであなたの裁量が試されます。
タイミングが良いところで「ちょっとトイレ行ってきます」とその場を離れるのも効果的です。
そして、話に賛同しすぎるのもNGですので気をつけましょう。
怒るという感情を、捨てる
「怒る」という感情は物凄いエネルギーを消費します。
なので、「怒る」という感情を捨てましょう。
怒っている時間だけストレスは溜まっていきます。
そして、怒ってしまう行為は自信と余裕がない証拠でもあります。
自分の未熟さをアピールしているようなものなので、とても恥ずかしい行為です。
大切な人を守る時の為に「怒る」というカードは取っておきましょう。
失敗を、受け入れる
失敗をして落ち込むと、メンタルがやられますよね。
でも、その時こそ前向きに考えましょう! 失敗をしたということは「何かに挑戦をした」または「行動をした」証拠です。
できる範囲内でやっている人は失敗をしません。
挑戦しない人は失敗することすらできない。
失敗した自分を恥じるのではなく、誇りに思うべきです。
失敗の数だけ、成功のチャンスがあります! 失敗の数だけ、成長できます! まだこれを実感していないのは、前へ進んでいると感じられていないからです。
自信は跡からついてきます! 前へ進んでいきましょう!
まとめ
人間関係リセット症候群は現代社会において、誰にでも起こり得る心理状態です。
しかし衝動に任せてリセットしてしまうと、「信頼を失う」「人間関係のトラブルを解決する能力が低下する」「孤独になる」というリスクがあります。
築いてきた関係を一時の感情で壊してしまうのは悲しいことですよね。
そして、一度失くしてしまった関係をもう一度築くことは、本当に難しいことです。
人間関係リセット症候群の症状を感じている人は、「自分の傾向」「ストレスの原因」「改善方法」を知り、ぜひ対策を試してみてくださいね。