あなたの人生において「この人、感じが良い人だな」「頭が良さそうだな」「仲良くなりたいな」と、印象が良かった人と何人出会えましたか?
私は接客業に携わっていたので、印象が良い人と多く関わってきました。
なぜか、相手の心をグッと掴んでしまう。そんな魅力的な人になりたいですよね。
そこで今回は「仕事ができる人は、3分話せばわかる」に触れながら、仕事ができる人の特徴や目指し方について紹介します。
できる営業マンの話し方は、人を動かす力を持っています。しかし、幼い頃から話が上手な方は、少ないです。
学生の頃は口数が少なかったけれど、社会人になって営業スキルを上げ、話が上手くなったという人の方が多いです。
では、話が上手な営業マンは、何を意識しているのでしょうか。
仕事ができる人は、3分話せばわかる 信頼を勝ち取る「準備・具体性・ストーリー」【電子書籍】[ 浅川智仁 ] 価格:1,540円 |
もくじ
著者の浅川さんってどんな人?
著者である浅川さんは、元トップ営業マンで電話セールスの回数は2年9カ月で約20万コール。
とてつもない実績を残しました。
浅川さんは「人はわずか3分で相手を判断し、相手もあなたを3分で見抜く」と言います。
ドキッとしちゃいますよね(笑)たった3分があなたのこれからの人生を変えます。その3分の使い道を知りたくありませんか?
魅力的で仕事ができる人は最初の3分で勝負を決めているのです。
仕事ができる人ってどんな人?
仕事ができる人は、仕事のパフォーマンスが高く人からの信頼が厚い人を指します。
生産性が高いため、会社からも大切にされて、部下や後輩にも慕われるような人は仕事ができるといえるでしょう。
会社に属すると基本的には、周りとのコミュニケーションが必要不可欠です。
より良いコミュニケーションを築き上げるために、仕事ができる人はどのような工夫や考えを持っているのでしょうか。
ここからは、できる人の工夫や考え方について紹介します。
できる人は「FOR YOU思考」を考えている
我は我はと自己中心的な人に魅力を感じますか?
自分勝手な考えを持つ人は「FOR ME思考」といえます。
例えば、知人と出かけることになり、一方的にその日の計画を決められ、計画通りにいかないと怒りだすような人は「FOR ME思考」です。
相手の行きたい場所を一切聞かず、挙句の果てに感情に任され怒り出す人は魅力的ではありません。
それでは「FOR YOU思考」とは?
今日からマネしたくなる「できる人」の「FOR YOU思考」を紹介します。
「FOR YOU思考」①その場にいづらい人に気を配る
ある会社を例に挙げると、計10名の部署に新入社員が3名入社したそうです。
しかし、1名が諸事情により、1週間遅れての初出社。
先に入社した2名は徐々に周りと話せるようになった時期です。
マンツーマンでOJT研修を行う部署では縦の繋がりができあがっています。
なかなか周りに馴染めないでいたのは遅れて入社の1名。
そこへ、一人の先輩社員がランチタイムに新入社員3名と他社員を誘って交流を深める機会を作りました。
徐々に、遅れてきた新入社員も周りに馴染み始め、円滑なコミュニケーションを取れるようになりました。
ランチタイムに誘った先輩が「周りをしっかり見れないといけません。一人でもメンバーが欠けたら、この小規模会社は傾きます。遅れて入社でも、長く働くベテランであっても、この環境にいたくないと思わせてはいけないのです。」と、言います。
これができる人の「FOR YOU思考」です。
「FOR YOU思考」②観察力を磨いている
著者である浅川さんの、とある研修でのお話です。
研修の途中で浅川さんが「目を閉じてください」と言いました。
続いて、「僕は今日皆さんの前で1時間ほどお話をしていますが、私のネクタイは何色でしょう」答えられる人がいませんでした。
なぜなら、誰一人としてネクタイに興味がないからです。
人は「見たいものを見て、聞きたいことを聞く生き物」つまり、相手に興味を持つことが大切と言います。
相手を知ろうとする努力が、自然と観察力が磨かれ「FOR YOU思考」が身に付いてくるのです。
「FOR YOU思考」③「今」を大切にしている
著者である浅川さんのエピソードです。
あなたも一緒に次の質問を考えてみてください。
知人が浅川さんに、こんな質問をしました。「今、この瞬間、あなたにとって大切な人は誰ですか」
家族ですか? 友人ですか?
浅川さんは「家族かな」と答えました。
すると…
「今、この瞬間私にとって1番大切な人は、目の前にいるあなたです。この瞬間、あなたのことしか考えていません」
今この瞬間を一生懸命生きる。
目の前の人が、自分のために命の時間を削っている。
できる人は常に目の前のことに一生懸命であることがわかります。
数字の魔力
できる営業マンは、会話の中で、数字をできる限り使って話します。
アパレル会社のトップ営業マン(販売員)と、実績が上がらない営業マン(販売員)の例を挙げて紹介します。
- 実績が上がらない営業マン(販売員)のトーク
「こちらのTシャツがおススメです。肌触りが良く、お子様でも安心してご利用できる繊維を使っています。日々のファッションに快適さを取り入れてみませんか? 」
- トップ営業マン(販売員)のトーク
「こちらのTシャツがおススメです。コットン100%で、肌触りが最高級レベル。通常の当社Tシャツに比べると約1.5倍の通気性で真夏でも快適にお召しいただけます。先週から最高気温が30度を超える真夏日が続いておりますし、今後の熱中症対策にご用意しませんか? 」
できる営業マンの数字を取り入れたトーク例をどのように感じましたか?
最高級のTシャツであるイメージと、この先の夏日でも使えそうだというイメージが持てたかと思います。
この二人の営業マンを比較すると、どちらの営業マンから商品を勧めてもらいたくなりますか?
具体的な数字が明示されているからこそ、信ぴょう性があるのです。
できる人は、数字に強い
孫正義さんのエピソードを紹介します。
孫正義さんがアメリカにいた頃、はじめてマイクロプロセッサーを見ました。
「なんだ、これは」と疑問に思った直後、チップであることを知ります。
孫正義さんはチップの存在に驚き感動しました。
その後、そのチップの情報処理能力を考え、チップが人間の脳を超えるのは何年先なのかを計算したそうです。
一般の人は、チップの存在に感動したら終わるものの、孫正義さんは数値化し、具体的で説得力のあるところまで落とし込む。
できる人は数字に強いのです。
マジックナンバーを使う
会議中に実績をもつ営業マンが「これから営業改善策のポイントを、3つお話します」と言い出したら、身構えたくなりませんか。
メモを取る準備をし、聞く姿勢に入ると思います。
前述で触れたように、できる営業マンは数字をできる限り取り入れます。
取り入れたくなる数字のことをマジックナンバーといいます。
「3」という数字は人間にとって「多すぎず、少なすぎず、ちょうどいい」と感じられる効果があるのです。
諸説ありますが、マジックナンバーは「3、5、7、9、13、15、17、21」のことを指します。意識して使ってみましょう!
承認のバケツを満たす=信頼関係が生まれる
人は「貢献したい気持ちを満たしてくれる相手」に惹かれていくものです。
会社で上司が「君がいないとこの会社はダメだ。いつもありがとう!」
部活で監督に「君がいたからこの大会で優勝することができた。毎日の走り込みが活きたな」
このように、上司や監督に自分が認められていると思うと好感が持てますよね。
他社からの承認は貰えば貰うほど蓄積され、心が穏やかになります。
人の心には「承認のバケツ」が存在します。
認められたり、褒められたり、感謝されると「承認のバケツ」は満たされます。
しかし、認められず、褒められもせず、感謝もされないと「承認のバケツ」はカラカラになり、人を認める余裕がなくなるのです。
自分の「承認のバケツ」がカラカラにならないように、相手を認めて、相手の「承認のバケツ」を満タンにしましょう。
そうすると、自分の「承認のバケツ」も満たされていき、信頼関係が生まれるのです。
感謝の数だけ、感じの良い人と思われる
「できる人」は常に周りへの感謝を忘れません。
例えば、車屋で2人の営業マンがいます。
成約するとわかったときだけ感謝してくる営業マン。
入店して下見に来ただけでも心から感謝する営業マン。
どちらの営業マンの雰囲気が良いでしょう。
感謝を何度もされて気分が悪くなる人などおりません。
感謝のできる人と、感謝のできない人の差が「できる人」と「できない人」の差になります。
仕事ができる人と思われるためには?
「この人、仕事できそう」と、思われるためには以下のことを実践してみてください。
- 仕事ができる人の真似をする
- 自分自身のスキルを高める
- 目標に拘り成果を意識する
- 主体的に行動する
- 業務やタスクの意義を考える
仕事ができる人の真似をする
仕事ができる人は、業務に対する慣れもあります。
しかし、慣れる以上に工夫してきた過去もあるのです。
これまで培ってきた流れや経験を見様見真似で試してみてください。
その人のスキルを身につけて、自分のノウハウも合わせればその人以上の能力を発揮できるかもしれません。
また、見様見真似で難しい場合は、できる人に相談するのもひとつの手です。
自分自身のスキルを高める
不足している知見や知識、スキルの欠如は補う必要があります。
自ら勉強し学ぶことでスキルアップにつながります。
その過程において、業務以外の知見や知識が身につくことで自身の成長となります。
成長を実感することができれば、自信が身につき堂々と働くことができるのです。
目標に拘り成果を意識する
会社や上司から与えられた目標となれば、嫌々やっている人もいるでしょう。
その目標に拘り成果を意識することで、自身のパフォーマンスも上がります。
また、会社や上司が定めた目標以上の成果を上げれば出世に近づくこともあるでしょう。
目標が見えてきたら、自分自身の目標をつくる癖ができ、仕事以外でも成果を上げられるようになります。
主体的に行動する
指示されてからの行動や、指示待ちで待機している人に周りの人は魅力を感じにくいです。
主体的に行動することで、仕事ができる人を演出することができます。
担当業務だけではなく、その他できることはないか常に考えましょう。
新入社員であれば、期待以上の業務量が見込まれ、数多くの仕事を振ってもらえるかもしれません。
他の同期に比べ成長スピードも上がり、出世できるチャンスがみえてきます。
業務やタスクの意義を考える
自分の業務やタスクの意義について考えましょう。
「なぜこの業務をする必要があるのか」「なぜこのタスクには目標期日が定められているのか」など、着手する前に考える癖をつけてください。
すると、業務効率化が見いだせたり、必要な質問事項が浮かんだりします。
業務の改善や効率化を意識し、必要な人材を目指しましょう。
おわりに
自分が楽しいと、周りも付いてきます。
自分がポジティブで楽しい雰囲気を醸し出していると、自然と周りも付いてくるものです。
ポジティブで前向きな人とは、ずっと一緒にいたいと思えますよね。
逆にネガティブで愚痴ばかり言う人とは距離を取りたいものです。
負のオーラを感じていたら、自分もその負のオーラに染まってしまいます。
自分を見失いたくない人は、そのような人とは離れましょう!