現代のストレス社会において、人間関係の悩みが絶えません。
会社に行きたくなくなる理由は私たちの頭を悩ます上司や、部下、同僚の存在です。
学校に行きたくなくなるのは先生やクラスメイトに先輩。
悩みのほとんどが人間関係です。
価値観は人それぞれであるため、話が合わないのは当然といえます。
そこで今回は「超一流の雑談力」を紹介します。
冒頭で触れましたが、人間関係の悩みのほとんどが、話が合わないことや、見た目などの価値観から生まれます。
初対面の第一印象で好き嫌いが決まり、そこで人間関係が良好になるかどうかが分かれるのです。
この本では、超一流の雑談力を知ることができ、最初の1分で忘れられない人になるための解説がされています。
1流のポイントが38個紹介されており、これが実践できれば質の高いコミュニケーションと良好な人間関係を築けるようになります。
超一流の雑談力を身に着けたい人は必読です。
今日から実践できる雑談力のレベルアップを紹介しますので、日々習慣化し超一流の雑談力を身につけましょう!
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もくじ
超一流の雑談力とは
雑談と聞くと、「だらだら無駄話をすること」という印象を抱きがちですよね。
しかし、雑談とは人間関係を良好にし、仕事の質を上げてくれる武器にもなります。
ハードルが高く思われがちですが、雑談力を持つことに必要なスキルや才能などありません。
ただ、鍛えれば鍛えるほど効果が出るので、誰にでも応用できるのが雑談力の良いところです。
今日からできる雑談力アップ ステップ1 話し方
人の評価は出逢って開始1分で決まります。
今日からできる雑談力アップを以下の通り紹介します。
①自己開示をする
自己開示とは、自分をさらけ出すことです。
自分の軽い失敗談や、気安さを生むエピソードを話しましょう。
親近感が生まれ、相手方も話しやすくなります。
しかし、ここで注意しなければいけないことがあります。
それは、相手が引くほどの失敗談や自慢話をしないことです。
自分の話しかしない人だと思われ、印象が悪くなります。
良い例)
「○○出身で、○○の食べ物が美味しいんですよ~」⇒相手「じゃあ、○○が好きなんですか?」「○○行ってみたい! 他には何が有名?」
悪い例)
「○○出身だから、○○の食べ物が美味しいんだよね。ここには○○ないの?」⇒相手「盛んではないので、あまり無いかもしれません」(あんまり話したくないな)
②「ファ」と「ソ」の音でメリハリある会話をする
ドレミファソラシドで「ファ」と「ソ」の音を意識します。
地声が低い方はワントーン上げて話すように心がけましょう。
低い声は「暗い」「元気がない」「怖い」などのネガティブな印象になりがちなので注意が必要です。
声を高めに、ハキハキとスピーディーに話すと社交的な好印象が持たれます。
良い例)
「お洋服が好きなんですか! 素敵ですね⤴ お買い物も好きなんでしょうね⤴」⇒相手「ええ、○○でお買い物結構します」(会話が続く♪)
悪い例)
「お洋服が好きなんですね。素敵ですね。お買い物も好きなんでしょうね」⇒相手「ええ、まあ。」(棒読みかよ)
③最初の話題は天気やニュースなど
当たり障りのないニュースや天気の話を最初に取り入れましょう。
双方ともにわかる軽い話題は、話が弾みやすいです。
雑談に取り入れてはいけないものは「政治」や「宗教」です。個人の思想が深く関わるので、議論になり収拾がつかなくなります。雑談に振れやすいテーマは以下のようなものがおススメです。
雑談に振れやすいテーマ
気候 | 健康 | 血液型 | 好物 |
ファッション | 最近のニュース | 出身 | 動物 |
趣味 | 共通のこと | 仕事 | 料理 |
良い例)
「最近温かくなってきましたね」⇒相手「そうですね」
「半袖だとまだ夜寒いので、洋服選びも大変じゃないですか?」⇒相手「私はカーディガンを持ち歩きます」
「カーディガン! その手がありましたか! ファッションお好きなんですか?」⇒相手「結構好きな方で、お買い物も良く行くんです」
「楽しそうですね! ファッションが趣味だと話が合いそう…」⇒相手「あなたもファッションが好きなんですか?」
「ええ、系統が変わって最近はアメカジに。洋画の影響も強いのですが」⇒「そうなんですね! 私も結構洋画見ます!」
悪い例)
「最近温かくなりましたね」⇒相手「そうですね」
「趣味はなんですか?」⇒相手「ショッピングです」
「ショッピングいいですね。私も好きです」⇒相手「そうなんですね」(なんかつまらないなあ…)
質問責めになると、相手方はつまらないと感じやすくなります。相手の話を拾い、話しやすい環境づくりをすることが超一流への一歩です。
思わず心を許してしまう聞き方とは?
コミュニケーションをとる上で、「話す」よりも「聞く」ことの方が難しいことを知っていますか?
相槌や返事など相手の話を聞き、タイミングを見ることが必要です。
例えば、自分が気持ちよく話をしている時に、全然違う話に変えられてしまうことを想像してみてください。
自分ではなく、違う方向を見ながら話を聞かれていることを想像してみてください。
気分が悪くなり、話す気力を失ってしまいます。
人間は話を聞いてもらいたい生き物です。
聞き方の質を上げれば、雑談力やコミュニケーション能力の質の向上にもつながります。
自分と相手=2:8の会話量が良いとされています。
心を許してしまう聞き方のポイントを3つ紹介します。
今日からできる雑談力アップ ステップ2 聞き方
①「あ~、なるほどですね」「そうなんですね」の受け答えはNG
「あ~、なるほどですね」「そうなんですね」など、対人におけるコミュニケーションの場でよく耳にするフレーズです。
実は相手によって「話を適当に聞いている」と不快感を与えているフレーズです。
大手企業と商談をした際に、「あ~、なるほどですね」の一言で商談が終了するほどの、恐ろしくレベルが低い一言なのです。
コミュニケーションを円滑に進めることを前提に考えてみてください。
相槌を打ち、会話のキャッチボールをすることがコミュニケーションに繋がります。
しかし、「あ~なるほどですね」で、会話が途切れてしまう。これに違和感を覚えましょう。
悪い例)
相手「人間関係を良好に築くためには、コミュニケーションが必要なんだ。」
自分「あ~なるほどですね」
~会話終了~
良い例)
相手「人間関係を良好に築くためには、コミュニケーションが必要なんだ。」
自分「共感です。コミュニケーションが苦手な方はどうすれば良いのでしょうか」
もっと知りたい、聞きたい気持ちが、相手を気持ちよく話せる状態にできる
②雑談が苦手で良い返事ができない人は「必殺! オウム返し」
言葉のキャッチボールをすることは頭の中でわかっていても、良い返事ができない人が多いのではないでしょうか。
全然わからない、興味が無いなどの話が出てくると「そうなんですね」と、前項で触れたフレーズが出がちです。
そのような場合はオウム返しが効果的です。
言葉の通り相手が言ったことを繰り返して言葉にするだけです。
オウム返しをすることで会話が止まりにくくなり、リズムが生まれます。
悪い例)
上司「SDGsを意識する企業が1年間で15%の上昇が見られるから、持続可能について考えたいよね」
知らない分野で興味ない自分「そうですね」
~会話終了~
良い例)
上司「SDGsを意識する企業が1年間で15%の上昇が見られるから、持続可能について考えたいよね」
知らない分野で興味ない自分「SDGsを意識する企業が1年間で15%の上昇が見られるんですか?!」
上司は知らないであろう自分にもっと話したいとSDGsについて会話が始まる
オウム返しをすることに慣れてきたら、プラス一言で会話の幅を広げていきましょう。
良い例)
上司「SDGsを意識する企業が1年間で15%の上昇が見られるから、持続可能について考えたいよね」
知らない分野で興味ない自分「SDGsを意識する企業が1年間で15%の上昇が見られるんですか?!勉強不足で申し訳ございませんが、その15%って飛躍的な成長と言えるのでしょうか」
オウム返しとクッション言葉からの質問で、相手の話に興味があると上司は感じ、会話にリズムが生まれます。
③「なぜですか」の質問は控えよう
質問をすることで、会話の幅が広がります。
しかし、「なぜですか」を使うことは、おすすめしません。
何度も「なぜ?なぜ?なぜ?」と聞かれると、話す側の負担になるからです。
さらに、知識にも個人差があるので、「なぜ」と聞かれても答えに困る場合があるからです。
「なぜ?」「なんで?」は、相手にプレッシャーをかける質問であり、圧迫感があることを覚えておきましょう。
悪い例)
自分「昨日のブラジル人のサッカー選手特集のテレビ面白かったな」
相手「私も見ました。サッカー上手でしたね」
自分「上手だったよな。なぜ南米はサッカーが上手な人が多いんだ?」
相手「ん~、周りがサッカーが好きな人が多いからでしょうか」
自分「そうなのかなあ」
~会話終了~
出逢ってすぐに距離を縮められる方法とは?
出逢ってすぐに距離を縮められる人は、魅力的で社交的な印象です。
初対面の人と出会って「あ、なんかこの人無理」または「話しをしていて楽しいなあ」などの印象の違いは第一印象でズバリ決まります。
仕事や人間関係においても、第一印象が大切。
印象1つで商談が決まったり、好きな人と付き合えたりと、大きな分かれ道になるのです。
ここからは、第一印象をより良くするために必要なことと、距離をグッと縮める方法を徹底解説します。
今日からできる雑談力アップ ステップ3 距離の縮め方
①人は出逢って2秒で人柄を判断する
あなたは、初対面の人と会うときに、何を基準に判断しますか?
爽やか、可愛い、楽しいなど、様々ありますよね。
「人は初めて出会った相手を、最初の2秒で値決めする」
(超一流の雑談力p122より抜粋)
アメリカの心理学者ティモシー・ウィルソンによる研究によると、2秒で人柄を判断すると明らかにされました。
いかに、人格がよくても、能力が高くても、コミュニケーション能力が高くても、見た目が悪ければ、その良さは伝わらないのです。
たった1秒で1万4000もの視覚情報を取り入れて「優しそう」「性格悪そう」「管理能力が低そう」「コミュニケーション能力が高そう」などの印象を判断します。
②好かれる表情をつくる
前項で述べたように、たったの2秒で第一印象が決まることがわかりました。
では、どのように印象を上げるのかを考える必要があります。
それは好かれる表情を作ることです。
具体的には上の前歯を6本以上見せ、口角を上げるというもの。
自然と目じりが下がり、優しい表情ができます。
人と関わる営業マン、販売員が自然とできている表情です。
人間関係においても同じで、上司や部下へも有効な表情といえます。
口角を上げる習慣を取り入れるだけで、人間関係が良好に進められる1歩になるのです。
③会話の結びで好印象をさらに高める
心理学の言葉で「初頭効果」と「親近効果」があります。
「初頭効果」⇒出会い頭の印象が記憶に残る効果
「親近効果」⇒終わりの印象が記憶に残る効果
良い終わり方をすると、次回も良い状態で会えるので、距離が縮めやすくなるというテクニックです。
具体的には、相手の言ったことに何が面白かったのか。
何を聞いて感動したのかなど「教えてくれてありがとう!」 という気持ちを言葉にします。
伝えられた好意は好意で返したいという心理を突いていくのです。
距離がどんどん縮んでいき、より良い人間関係を構築していくことができます。
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おわりに
就活セミナーで私が講師としてお話をさせて頂いた話です。
私の就活の実体験を話しました。「私の強みは笑顔です。誰よりも負けない笑顔が作れます。長所は周りの人を楽しませること。笑顔で円滑にコミュニケーションをとることができます!」とアピールをしたいとなれば、それ相応の強みを面接時間で発揮しないといけません。
短時間で発揮するために、面接室に入ってから終始笑顔を作り、本気で入社したいと、アピールするときだけ真顔を作って説得力を高める。
表情で緩急をつくり場の雰囲気をモノにしました。目立った能力が無い自分なりの精一杯の努力でしたね(笑)
これまで3ステップに分けて、今日からできる雑談力アップについて紹介しました。
話し方、聞き方、距離の縮め方。コミュニケーションを取る上で必要なことが紹介できたと思います。