今回は職場が少数制で人間関係にストレスを感じている人向けに、職場の人間関係を改善する方法を紹介します。
僕自身も販売をしていたサラリーマン時代は、少数制の店舗で人間関係にかなり悩まされていました。
売り上げ実績の重圧と人間関係の2重ストレスでメンタルが崩壊した過去。
ただ、職場の人間関係を改善するヒントは存在します。
もくじ
職場の人間関係の悩みが転職理由のひとつ
転職理由の代表格は「人間関係の悪さ」と「給料面の悪さ」です。
エン転職が2022年10月に1万人の退職経験者に「本当の退職理由」実態調査をしたところ、「本当の理由」トップ2は「人間関係が悪い」「給与が低い」という結果が出たとされています。
今すぐに転職できない人にとって職場の人間関係の悩みほど苦しいものはないでしょう。
令和の現代においてもセクハラやパワハラは存在します。
「職場の人間関係に悩みを持っているのは自分だけかもしれない」と悩んでいる人もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
職場で働く多くの人々が人間関係で悩まされているのは事実です。
(参考:エン・ジャパン)
職場の人間関係でストレスを感じる瞬間
「職場の人間関係に悩んでいるのは自分だけかもしれない…」と思っている人は少なくありません。
ここからは職場の人間関係でストレスを感じる瞬間についてシーン別に紹介します。
職場で働く人々が人間関係でストレスを感じる瞬間は以下の通りです。
- 上司や先輩から責任を押し付けられる
- 後輩や部下が言う事を聞かない
- 派閥が存在し社内が殺伐としている
- そもそも自分が苦手な人がいる
上司や先輩から責任を押し付けられる
現在働いている人において職場の上司や先輩の態度にストレスを感じていませんか?
上司や先輩という権力を利用して下の者に上から目線で接したり、嫌な仕事や責任を押し付けてくる人がいます。
そのような時に職場での強いストレスを感じがちです。
在籍期間が長い上司や先輩が、自分よりレベルが高くて当たり前。
しかしながら、人間性が半人前の人は上から目線で接してきます。
上司や先輩は部下や後輩からリスペクトされる存在で居続けなければ、職場全体のモチベーションを維持することは難しいでしょう。
僕自身も一度、職歴が20年上の上司と働いたことがあります。
アルバイト学生よりも仕事ができないうえに、上から目線で指示ばかり与えてくる人間でした。
後輩や部下が言う事を聞かない
自分がはじめて部下や後輩を持つようになった時に抱きがちなのが、部下や後輩が自分の言う事を聞かないというストレス。
また、部署異動などで新たな部下がいたとしても、前任のやり方と異なるため言う事を聞いてくれないという悩みも出てきます。
僕自身も中間管理職として部下や後輩ができ始めたときには言う事を聞いてくれず、売り上げ実績の重圧と人間関係の2重ストレスでメンタルが崩壊しました。
「尊敬できません」「あなたからの指示がわかりにくいです」など直接言われたこともあります。
これまで指導経験がなかったため、このままではダメだと感じ指導方法を上司から学んだり、実業家の話しをインプットしたりしました。
原因は自分にあることが多いこの人間関係のストレスは、自分自身を改善することで解消されることを覚えておきましょう。
派閥が存在し社内が殺伐としている
少数制の職場において派閥が存在すると社内の雰囲気は悪くなりがちです。
ただでさえ少数の職場で派閥が存在し、自分が弱い立場にいると悪く使われることもあるでしょう。
雑用をやらされたり、良いコミュニケーションを取ってくれなかったりとストレスが溜まる原因となります。
派閥が存在しないためにも、人間関係を良好に築き上げられる自立心が必要です。
また、頼りになる上司の存在も大きいでしょう。
これらの改善ポイントが無ければ、部署異動か転職を考えるのも良いかもしれません。
そもそも自分が苦手な人がいる
生理的に無理な人間は、この世に何人か存在します。
伝え方にクセがあったり、ボディタッチが多かったりすると生理的に身体が拒否反応を示すでしょう。
苦手な物を無理と感じてストレスを感じながら働くよりも、自分に能力があるのであれば自分自身で働き始めるのもひとつの手です。
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職場の少数制は人間関係が複雑化しがち
まるでチームスポーツのような少数制の職場では、社員一人ひとりの思いやりが人間関係を良好に築き上げるポイントとなります。
ひとりでも自立心の欠けている人がいれば職場の雰囲気は一気に悪くなるでしょう。
自分の身に少し嫌なことがあれば人に八つ当たりをしたり、プライベートの事情を持ち込んでぶっきらぼうに振舞ったりすれば社内の雰囲気は悪くなります。
行動心理学で明らかにされているのが、昔ながらのヒトの本能から、一人で生き抜くことは不可能とされています。
そのため、職場で孤立感を感じたら計り知れないストレスを感じ、普段通りの接し方ができなくなるのです。
ひとりが問題行動を起こせば負の連鎖のようなものが繋がり、人間関係は複雑化するでしょう。
職場の人間関係で悩んだ時は「目」の使い方を変えてみる
職場の人間関係で雰囲気が悪くなった時に、腫れ物に触れるかのように接する人が少なくありません。
そのような中で、僕はあえて相手の目を見て接することをおすすめします。
以前働いていた職場にいたクセの強いお局と揉めがちになっていましたが、あえてこの方法を取ることで最終的には良好な関係を築き上げることができました。
人の性格にもよりますが、以下のポイントを紹介します。
- 目を見て明るく挨拶する
- 目を見て話しを聞く
目を見て明るく挨拶する
まず社会人の基本となるのが挨拶です。
人間関係が上手くいかなかったときに、僕自身が日々意識して取り組んだことのひとつが相手の目を見て明るく挨拶することです。
関係が悪くなった相手に挨拶する際に、意識していないと普段よりワントーン低い声で挨拶している可能性があります。
これは心の中で「わー、この人嫌だ嫌だ!」と拒絶しているためです。
この嫌な雰囲気は、社会人歴が長い相手であれば直に感じ取れるものなので気をつけてください。
特に僕の前職のような接客業では、日々とんでもない人と出逢い、さまざまな人の性格を知っている社員が社内に大勢います。
そのため、ある程度相手が自分をどのように思っているか察知することが可能です。
目を見て話しを聞く
仕事が忙しくなってくると、相手の目を見ずに作業をしながら「ながら仕事」をすることが増えてきます。
これが人間関係悪化に繋がるポイントです。
相手は少なくても「自分の話を聞いてほしい」というマインドを持って話しかけてくるでしょう。
そこで、ながら仕事をしながら返答をしてくる日々が増えれば「僕の話を聞いていない」と、関係値が悪化していくのです。
会話は、お互いの命の時間を削る時間。
「自分の生きている時間をわざわざ相手に与えている」ことを念頭に置き、相手が話しかけてきたら目を見て話しを聞きましょう。
できれば、身体も相手側を向ければベストです。
職場の人間関係が悪化したときの改善方法
多種多様な性格を持つ人が集まる職場では、人間関係が悪化することもあるでしょう。
人間関係の悪化した職場であれば、朝を迎えるのが嫌になってきますよね。
少しでも職場の人間関係が良くなるような改善方法を以下の通り紹介します。
- 感謝の気持ちを正確に伝える
- ポジティブな気持ちで接する
- 「すみません」を使わず名前で呼ぶ
- 一生懸命仕事をする
- コミュニケーションに命をかける
感謝の気持ちを正確に伝える
まずは感謝の気持ちを正確に伝えることを心がけましょう。
人間関係が悪化している時は、どうしても言葉が単調になりがち。
「今日も1日ありがとうございました!あの時のフォロー大変助かりました。お客様も喜んでいましたね!」と、ただ「今日はありがとうございました。」で終えるより何をどのように相手に感謝したのかを正確に伝える必要があります。
ただの「ありがとうございました」は、立派な社会人であれば誰でもできること。
ポジティブな気持ちで接する
人間関係が悪化している時は、気持ちがどうしてもネガティブになりがちです。
そんなときこそ、どれだけポジティブに接することができるかで相手の受け取り方が変わってきます。
特に相手が人聞きの悪い人間であれば、尚更あなたの裁量が求められるでしょう。
自立心と大きな心を持って、ポジティブに接することをおすすめします。
「すみません」を使わず名前で呼ぶ
「すみません、○○取ってもらえますか?」などと、お願いしていませんか?
職場でよく見られる光景ですが、この「すみません」を相手の名前に変換してみてください。
「ぼっちさん、○○取ってもらえますか?」と、名前で言われた方が嬉しい人が多いと考えます。
人間関係が悪化している時は相手の名前を呼ぶのすらちょっと怖いものですが、勇気を振り絞って名前呼びを試してみてください。
一生懸命仕事をする
人間関係が悪化している時こそ、率先して仕事をしている姿を見せましょう。
職場の雰囲気が悪い時は、なんだかどんよりしているもの。
仕事の生産性も低くなりがちです。
しかし、どんよりしている雰囲気では仕事は回りません。
自分自身が一生懸命仕事をいつも以上にこなすことで、あなたの評価もあがるでしょう。
コミュニケーションに命をかける
人間関係が悪化している時に、コミュニケーション能力が試されます。
僕が会ってきた上司の中で、本当に仕事ができない人がいました。
その人は、接客業にも関わらずコミュニケーション能力が低く、スタッフ間の人間関係をより一層悪くするような人間です。
人間関係が悪化している時に、腫れ物に触れるかのように人に触れたり、明らかに元気のないような表情と声でコミュニケーションを取っていたりしていました。
このような人がいると、職場の雰囲気は一向に回復することがありません。
ここで必要なのがコミュニケーションに命をかけること。
本当に職場の雰囲気を良くしたいのであれば、これまで紹介してきたポイントを意識して相手と接することが重要です。
努力をしても職場の人間関係が改善されない場合
ここまで、職場が少数制で人間関係が悪化している時の改善方法やポイントを紹介してきました。
ただ、どうしても自分一人では解決できないほど人間関係が悪化している職場であれば、いくら努力しても難しいでしょう。
自分自身が難しいと感じたら以下の手段を取ることもひとつの手です。
- 部署異動を懇願する
- 転職をする
部署異動を懇願する
部署が他にもある会社であれば、部署異動もひとつの手です。
もうどうしようもないほど人間関係が悪化している職場であったり、人の話を絶対に聞かないモンスター級の人間がいたりするのであれば、自分がいくら努力しても難しいでしょう。
仮に人間関係を悪化させている原因が上司にあるのであれば、部署異動を懇願したくても難しいですよね。
そのような時は、転職を考え出しても良いかもしれません。
転職をする
どうしても自分一人では解決できないレベルの人間関係の悪化具合であれば、転職を考えだすことをおすすめします。
これまで一度も転職を考えたことがない人、または転職をしたことがない人はこの手段は相当ハードルが高いです。
とくに、せっかく大卒で入社して第二新卒というレッテルも貼れないような人。
それこそ僕が仕事を辞めた年齢は、第二新卒の枠にも入らないときでした。
これからのキャリアプランがある程度できたら、仕事を辞めて転職しても良いのではないでしょうか?
おわりに
今回は職場が少数制で人間関係にストレスを感じている人向けに、職場の人間関係を改善する方法を紹介しました。
僕自身の事例を取り入れながら、人間関係の改善方法にも触れてきました。
職場の人間関係は本当に大変ですし、対応が難しいです。
ただ、この記事を読んでいる人にお伝えしたいのが「心が壊れる前に逃げて!」ということ。
社会人になってから心が壊れたら、直るまで相当時間がかかりますので強くお伝えしたいです。