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アドラー心理学とは?自分の性格や行動を変える方法や部下・後輩の育成方法も

皆さん、こんにちは!

今回は「アドラー心理学を実生活に取り入れてみた」に触れつつ、アドラー心理学について解説します。

アドラー心理学はご存知でしょうか?

アドラー心理学とは、19〜20世紀に活躍したオーストラリアの精神科医・心理学者のアルフレッド・アドラーの理論をまとめたものです。

彼の考えに対して「勇気のある心理学」と賞賛されており、現代でも絶大な支持を得ています。

特に「嫌われる勇気」という本はアドラー心理学を題材に、ベストセラーとなりました。

「アドラー心理学を実生活に取り入れてみた」では、タイトルの通り著者である小泉健一さんが、どのように実生活に役立つのかを解説されています。

この本を読めば、今日からアドラー心理学を実践したくなるはずです。

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アドラー心理学とは?

アドラー心理学とは、19〜20世紀に活躍したオーストラリアの精神科医・心理学者のアルフレッド・アドラーの理論をまとめたものです。

アドラーは、1870年にオーストリアで生まれました。

アドラーの幼少期の生活や経験が、アドラー心理学の考えに関わっています。

アドラーの弟は病気によって亡くなり、その後アドラーは、医学の道へと進みました。

27歳で開業したアドラーは、身体的ハンディキャップを持つ人々の劣等感についてまとめています。

1914年、第一次世界大戦において精神科医のアドラーは、軍医として従軍。

いつまた会えるかわからない軍人たちを見て、「こんな争いがなければ、悲しむことなどないはずだ」と考えます。

この考えは「共同体感覚」といわれており、人は独立しているのではなく仲間や社会に属しているというものです。

この流れによってアドラー自身の考え方は「個人心理学」としてまとめられ、日本では「アドラー心理学」という言葉で流通しました。

「嫌われる勇気」がベストセラーになった理由

「嫌われる勇気」がベストセラーとなるほど人気になった理由は、現代社会にあります。

SNSの普及により、人と比べる人が増えたためです。

「あの人は私よりお金がありそう」「私の方が絶対可愛い」など、他人と比べ落ち込んでしまう人が増加していると考えられます。

感情の揺さぶりが大きい現代だからこそ、嫌われる勇気はヒットしたのではないでしょうか。

アドラーは「人間の悩みのほとんどは対人関係」といいます。

仕事・お金・プライベートなど、これらの悩みのほとんどが対人関係にあるものということです。

嫌われる勇気には「人から嫌われることを恐れずに過ごそう」というメッセージがあります。

このメッセージが現代に人々に響いたこともベストセラーになった理由に挙げられます。

アドラーの「自己決定論」

アドラーの「自己決定論」は、幸せや充実感を感じるために重要な要素です。

この自己決定論を学ぶことで、自分のことは自分で変えるという感覚を身につけられます。

自分軸で生きるか、他人軸で生きるか。

どちらが心を軽くできると考えますか?

性格は変えられる

「私、人見知りだから接客苦手」「こういう性格だからしょうがないでしょ」など、よく耳にしませんか。

または、自分が言っていることもあるでしょう。

しかし、これらの性格はアドラーによると変えられると言っています。

性格は大体5歳までには形成され、10歳でおおかた完成するといわれています。

このことから、どのように生きてきた、経験をしてきたかでその人の性格は形作られるのです。

ただ、性格は行動によって変えられます

ライフスタイル(性格)を構成する3つの要素は以下の通りです。

  • 自分のことをどのように考えているか
  • 現状の環境や他人をどのように考えているか
  • 自分や周りの環境がどのように変わってほしいか

まずは、自分のことを知りどのように変化するべきかを整理する必要があります。

他人は自分のことをそこまで気にしていない

他人を自分でコントロールすることは不可能です。

苦手な人やうるさい上司も、自分で完璧にコントロールすることはできません。

会社の評価も上司や先輩が私を気にして評価しているのではなく、上司や先輩自身の評価を守るために私を評価している可能性もあります。

「これやったらどう思われるかな」「今指摘したら嫌われるかな」など、他人軸で生きていても相手はそこまで自分のことを気にしていないことを覚えておきましょう。

他人の価値観で、自分の本音が失われる

人は社会の中で生きていくと本音が埋もれてしまうことが多々あります。

「親の教育で言いたいことが言えない」「学校の右習え右で同じことをしないといけないんだ」と、これまでの経験から本当にやりたいことをやれない人も日本には大勢います。

いつの間にか自分の本音が失われていませんか。

あなたの人生は他人によってコントロールされていませんか。

一度しかない人生を他人軸で生きるのはもうやめませんか。

少しずつで良いので、自分が何をやっているときが楽しいのかを考え、やりたいことをやっていきましょう!

「目的論」と「原因論」

アドラーは人の行動には必ず目的があるとされています。

反対にフロイトという心理学者は、人の行動には必ず原因があるとされています。

アドラーの「目的論」と、フロイトの「原因論」の違いがわかりますか。

原因論は現在の行動の理由を「過去」におき、目的論は「未来」においています。

以下の例を見てみましょう。

『彼女に告白するのが怖くて、今も彼女を作るのが怖い』

フロイトの原因論では、過去に彼女に告白し失敗したため今も彼女ができないと考えます。

アドラーの目的論では、今後も彼女にフラれ続けるのが怖いから彼女を作らないと考えます。

彼らの考えには大きな違いがあることに気づきましたか?

過去を引きずる原因論よりも、未来を見据える目的論。

これは、本人が変わろうという意思があれば、今からでも変わることができるということです。

過去の過ちや恥は成長するうえで重要な要素ですが、これから変わろうという意志とは関係性はありません。

誰でもいつからでも変わることができるのです。

目的論は応用できる

私自身を例に挙げますが、現在オンライン上で仕事ができるWebライターという仕事をしています。

フリーランスであるため、収入や仕事の増減がサラリーマンのように安定しません。

そのため、安定した公務員やサラリーマンにまた転職しようかと考えた時期もありました。

考えただけであり、実際に転職活動という行動には移さず、今も尚自己啓発に没頭しています。

収入や仕事の増減という理由よりも、オンライン上で働けて国外問わず働きたいというフリーランスになる前の目的があったためです。

このように自分の人生に悩むことがあれば、一度目的を考えることも重要といえます。

原因論は決して部下や後輩、子どもにぶつけない

何度も同じミスをする後輩や、親の言うことを聞かない子どもに「なぜできないんだ」と原因ばかりを追求していませんか。

原因を考える時間も必要ですが、過剰な原因の追求はモチベーション低下につながります。

育成につながらず、伸びることが難しくなります。

これまでの行動を全否定するのではなく、次(未来)を考えどのような行動をとってもらうために指摘するのかを考えましょう。

育成には目的論を多用する

部下や後輩、子どもの育成には目的論を活用しましょう。

例えば、商品の陳列が遅く、目標時間ギリギリになっても完了しない後輩がいたとします。

「なぜ目標時間があるにも関わらずできないんですか?」という原因論で詰めるのではなく、「目標時間を定めている理由はわかる?」「この商品を陳列する意図はわかる?」など、仕事の目的がわかっているかどうかを確認します。

冒頭にもアドラーの言葉に触れましたが、人の行動には必ず目的があります。

目標時間を定め、商品を陳列することにも目的があります。

これらの目的を知らないで仕事を進めていると、単なる単純作業となり何も考えずに仕事をする人材が量産されるだけです。

まずは、各仕事の意義や目的を確認し、答えられないようであれば丁寧に指導することが必要といえます。

アドラー心理学をまとめると6つの特徴がある

これまで紹介したアドラー心理学には、ほかにも特徴があります。

大きく分けて6つの特徴が下記の通り挙げられます。

  • 目的論
    • 人間の行動には目的がある
  • ライフスタイル
    • 人間の生き方にはその人特有のスタイルがある
  • ライフタスク
    • 仕事・交友・愛の3つの人生における課題がある
  • 課題の分離
    • 他人と自分の課題分離する必要がある
  • 承認欲求の否定
    • 誰かの期待を満たすために生きてはいけない
  • 全体論
    • 共同体感覚によって生きる必要がある

すべてを紹介すると完全なネタバレとなってしまうため、詳しくは購入して読んでみてください。

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アドラー心理学を学べる本

今回紹介した「アドラー心理学を実生活に取り入れてみた」以外にも、アドラー心理学を学べる本は以下の通りです。

  • 嫌われる勇気 
  • アドラー心理学入門 
  • 幸せになる勇気 
  • 『アドラー心理学 ―人生を変える思考スイッチの切り替え方― (スッキリわかるシリーズ) 』

嫌われる勇気 

ベストセラーとなった嫌われる勇気。

「他人の期待を満たすためには生きてはいけない」という、他人軸と自分軸の生き方について知ることができます。

対人関係の悩みや人生の悩みを緩和できる最高の1冊です。

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アドラー心理学入門 

フロイト、ユングと同じ時代に生きたアドラー。

アドラーの教えから、どのように生きれば幸せになれるかが明記されています。

アドラー心理学をはじめて学ぶ人にはおすすめの本です。

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幸せになる勇気 

「嫌われる勇気」の続編です。

アドラーの言う「誰もが幸せに生きるためにすべき人生最大の選択とは何か」

あなたの人生を一変させる哲学問答をご覧ください。

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『アドラー心理学 ―人生を変える思考スイッチの切り替え方― (スッキリわかるシリーズ) 』

今の自分を変えたいと思っている人は、ぜひ手に取ってみてください。

消極的、落ち込みやすい、キレやすい、人前で話すのが苦手、人付き合いが下手…

ひとつでも該当するならアドラー心理学を取り入れて、考え方を少し変えてみると人生幸せな方向に向かうでしょう。

『アドラー心理学 ―人生を変える思考スイッチの切り替え方― (スッキリわかるシリーズ) 』

アドラー心理学を学ぶデメリット・注意点

アドラー心理学は、人の考えや思考を紐解くものとして役立ちますが、必ずしも「正解」ではありません。

原因論よりも目的論の方が、後輩や部下、子どもは育成されると当サイト内では紹介しています。

しかし、過去を考える原因論も時には必要です。

必ずしも原因論ではなく目的論を優先するというよりも、シーンによって使い分ける必要があります。

また、アドラー心理学は「自分を変えたい」という気持ちを前提に取り組む心理学とされています。

「自分を変えたくない」「このままで良い」という考えを持つ人であれば、読んでいて苦になるかもしれません。

アドラー心理学を学ぶメリット

アドラー心理学を学ぶことでビジネスやプライベートで応用することができます。

自身のスキルアップにもなるので、今変わりたいと考えている人にはおすすめです。

目標達成能力を高められる

企業によっては目標を定められることもあるでしょう。

また、後輩や部下の目標進捗を管理する立場の人もいます。

目標達成までどのような行動をとるべきなのか、どのような考えで進めるべきなのかを考えられるようになります。

また、部下や後輩の進捗状況を把握し、具体的なフィードバックを投げかけることもできるでしょう。

自分で考えて行動する部下・後輩が誕生する

管理者としての立場からフィードバックや指導を的確に投げかけることで、自分で考え行動する部下や後輩が誕生します。

自ら生産性を高めるため、管理者の負担軽減につながります

投げやりではなく、どのようにすれば部下や後輩が成長するのかを考えられるようになるでしょう。

職場内での質の高いコミュニケーションが活性化する

職場内において愚痴や無駄話が多いところもあります。

そのような現場にいてストレスを感じたり、人間関係に悩んだりすることもあるでしょう。

「今、自分のこと言われているのかな」など考えてしまうと、精神的に病んでしまいます。

そこで、アドラー心理学を応用すれば、他社との切り離しも見込めます

過度にストレスを感じず、質の高いコミュニケーションをとれるようになるかもしれません。

おわりに

アドラーの教えは、現代人に刺さる内容が詰め込まれています。

人間の悩みのほとんどは、対人関係であるという言葉にも共感しました。

社会人となり上下関係による悩みや、学校での集団生活における悩みなど、対人関係の悩みは尽きません。

「今、辛いです…」と、思っている人はアドラー心理学を学べる本を読んでみてください。

少しは気持ちがラクになりますよ。

  • この記事を書いた人

ぼっち

対人のプロ&リズミカルな文章作成が得意なWebライター。国内外問わず数多くの人と出逢い、接客歴10年超。副業Webライターからコンテンツディレクターとなり月収20万円UP。現在はオーストラリアでのんびり生活中。

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