敬語の重要性 | 尊敬語・謙譲語・丁寧語

スキルアップを図るには、まずはインプットが必要です。何も知らないところからのスタートは、誰もが未経験。そんな未経験が成長するには「学び・気づき」を得なければなりません。このページでは、基礎中の基礎を、完全未経験でもわかりやすいように紹介しています。

本をもとに作られているので、内容はプロレベル。一緒に成長していきましょう!

僕はオロ! スキルアップのお手伝いをしているよ! よろしくね~

敬語の基礎知識①では、敬語の基礎中の基礎を紹介していきます。敬語の重要性や、機能、役割に仕組みまで徹底解説! 社会人として絶対に身に着けておきたいノウハウが詰まっています。今さら聞けない敬語の本質をおさらいして、正しい敬語をマスターしましょう!

敬語の重要性

きちんとした言葉遣いは社会人として必要不可欠です。想像してください。ファミレスで家族でランチに行ったとします。店員「どうぞ水っす。これメニューなんで、決まったらピンポンよろしくおねしゃす! 」体育会系かよ! って突っ込みたくなりませんか? そもそもそんな店員に頼みたくないですよね。もう一つ例をあげます。

想像してください。あなたが社会人8年目のキャリアを積んでいます。新入社員「先輩、今暇ですか? この仕事わかんないんで、教えてもらえる? 」おいおい…と、結構イラつきませんか? これが敬語の重要性です。

 

 

 

 

 

 

文化庁の調査で「今後、敬語は必要である」という回答が98%まで達しています。(2016年調査)また、「きちんとした言葉遣いができていないと、社会人として認めてもらえないという雰囲気がある」と回答が75%でした。

さらに、「敬語は簡単であるべき」が26%、「敬語は伝統的な美しい日本語として、豊かな表現が大切にされるべき」が64%でした。(2015年調査)

人間関係が複雑化されている現代で、ちょっとした言葉のズレが、関係性を悪化させます。円滑なコミュニケーションをとるためにも、敬語の重要性がますます大きくなっていることが調査でわかります。

なるほどね! 僕みたいなルックスだったら許されるのかな?

敬語の役割と機能

言葉遣いの不安を解消するために、それぞれの役割と機能を確認しましょう。

対象 機能
相手を尊重したい 目上の人を立てる
相手に対して、主張する スピーチやプレゼンなどで、フォーマル感を演出
相手に対して隔てを示す 知らない人と心理的距離をとる
自分と他社の関係性を示す 上下・内外の関係を反映
行為の主体や対象を暗示する 「誰が」「誰に」を省略できる
使う人の品格や教養を示す 敬語ができると、信用のアピールになる

このことから、敬語を使う場面によって、正しい敬語が使えないと、「相手に対して失礼である」「場をわきまえていない」「幼稚だ」など、悪い印象が受け入れられてしまいます。敬語ができないと信用されない世の中です。逆を捉えると、敬語を正しく使えれば、信用を勝ち取れます。すると、言葉遣いの不安も解消されるのです。

馴れ馴れしいだけで信用を失うとは…フレンドリーはダメなのかい? 日本!

敬語の仕組みを理解しよう!

尊敬語は、相手や立てるべき目上の人をあげるもの。謙譲語は、自分を下げるもの。丁寧語は、直接敬意を伝えるもの。

…と、学んできました。しかし、どの場面で使うのか、よくわからないと思います。数パターンに分け、これら3つの使い道を紹介します。

これら3つの使い道は、使いたい相手、または自分を表しているのです。仮の登場人物を作成し、わかりやすく説明します。

尊敬語 相手、または第3者の行為や状態など、その人物を立てて述べる。

例:いらっしゃる/お待ちになる/ご要望

謙譲語Ⅰ 自分から相手側、または第3者に向かう行為

例:伺う/申し上げる/ご連絡する

謙譲語Ⅱ 自分側の行為。物事などを聞き手に対して丁寧に述べる

例:参る/申す/致す

丁寧語 語尾を丁寧にする

例:~です/~ます/~でございます

美化語 話し手が物事を美化する

例:お花/お靴/お料理

謙譲語の使い方とその場面

謙譲語は、自分が相手に対して、敬意を示すものです。

上の表では謙譲語Ⅰと謙譲語Ⅱがあります。実は、この2つの違いは大きく、謙譲語Ⅰは自分の行為の関係性を高めます。

そして、謙譲語Ⅱは、自分の行為を丁重に述べるだけで、特定の人への敬意はありません。

腰を低くし、相手と会話をするシーンをイメージしてください。特に入社間もない方は、謙譲語を意識しましょう。また、中間管理職であっても、営業先での謙譲語は必須です。その人の品位と、性格が見抜かれます。下からモノを言うように使います。

謙譲語では、「申します。」「参ります。」「承知いたしました。」が代表格になります。上手に活用し、目上の方へ敬意を示しましょう。

かしこまりましたっ!

尊敬語の使い方とその場面

話の登場人物に対して、敬意をを示すものが尊敬語です。

会話の中で、自分の先輩、上司、または、相手の先輩、上司の話が出てくるときに使います。「弊社の部長が、あの壁画をご覧になる」といえば、自分の部長を立てていますので、尊敬語になります。

例えば、「~です」「~ます」が丁寧語。この丁寧語を抜くと、目の前の相手への敬意が無くなります。親しみがでて、カジュアルになるので、対象の相手が誰なのかを判断する必要があるのです。尊敬語と、謙譲語が「話題の人物に対する敬語」丁寧語が「聞き手に対する敬語」にあたります。

てかさ、さっきの部長は敬語なくていいの?

まとめ

今回の敬語の基礎基礎知識では、「敬語の重要性」と「敬語の役割と機能」を紹介しました。

敬語の重要性では、文化庁の調査をもとに、なぜ敬語を使わないといけないのかを述べましたね。自分が相手の立場になった時、その言葉遣いで大丈夫か? そう思う事が必要です。日本において、コミュニケーション能力はフレンドリーよりも、礼儀正しさが重視されがちです。相手を不快にしない言葉遣いが必要になってきます。

そして、敬語の役割と機能では、表をもとに、対象と機能がわかりました。「敬語ができない=教養がなく信用できない」につながるのは本末転倒。信用を失っては日本社会で生き抜くには厳しいです。生きにくい日本社会ですが、もがいていきましょう!

今日も成長できました! ありがとうございますっ!



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S17(seina)

現役Webライター 【経歴】 4年生法学部卒業後、某紳士服店へ就職。ファッションアドバイザーとして年間2,000人以上接客。マナー講座・着こなし講座など学生向けセミナー講師としての経験を持つ。同時期に副業ライターに挑戦。ファッションライターとして活動後、独立してフリーランスライターへ。ファッション・ライティング・本の要約を当サイトにて運用中。

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